旬感ぐんま

旬感ぐんま  2014年8月~10月

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今食べたい!旬の食材ネギ

  • 夏秋ナス  出荷量日本一達成
      群馬のナスの特徴と言えば艶のある濃い紫色。通称「ナス紺」と呼ばれる特有の輝きは、豊富な日照を受けて育った品質の高いナスの証です。
      群馬県では、戦後県内各地に産地が形成され、栽培技術と品質向上に向けた生産者のたゆまぬ努力が続けられてきました。やがて本県の主力野菜に成長し、平成24年にはついに夏秋ナス出荷量日本一を達成しました。
    美しいナスを目指して
      群馬県南西部に位置する藤岡市。山々や清流に囲まれたこの土地では、熱意ある生産者が品質の高いナスの生産に取り組んでいます。竹村和美さん(44)は、ナスの生産に取り組み始めて8年目。「多い日には1日に3,000本程度出荷します。真夏の暑い日には、日が昇ると同時に収穫を始めます。休む間もなく一日中収穫し続ける日もあります」
      竹村さんがこだわるのは、収穫量、そして何より姿形の整った、いわば「美しい」ナス。「理想は収量を増やし、かつ、出荷規格で『A』とされる美しい、質の高いナスの割合を増やすこと。そのために、できる限りの手を尽くします」株の奥まで日光が届くようV字型の仕立てを徹底するのはもちろん、収穫時期を通じて水や肥料が行きわたるよう、かん水チューブを導入。また、病害虫対策として農薬を使用する代わりにマリーゴールドを畑に植え、安全性にも気を配ります。さらに、風による衝撃で果皮にキズがつくのを防ぐため、畑の周りには防風ネットやソルゴーを植え付ける徹底ぶり。収穫のタイミングも重要。たった1日でも遅れると、理想のナスではなくなってしまうのだそうです。「ナスも人間と同じ。手をかければそれだけ応えてくれる。どんなに大変でも、毎日の手入れを欠かさないこと。それがおいしいナスを育てる秘訣です」
      「濃い紫色で、艶があり、まっすぐに伸びているのがこの地域のナスの特徴。持ちが良く、市場関係者やスーパー等の実需者からも高い評価を頂いています」そう語る竹村さんの表情に、どこか誇らしさを感じます。
      15年間会社勤めをしていましたが、両親の後を継ぎ、地元で農業に携わることを決意しました。この仕事で最も大変なのは、天候に左右されることです。特に台風が来ると果皮にキズがついてしまうので、毎年悩まされています。それでも、与えられた環境の中でできる限りの手を尽くし、どれだけ生産性と品質を高められるかが重要だと思っています。地域のナス農家には同世代も多く、それぞれが工夫を凝らしながら生産に取り組んでいます。JAでは選果場が稼働しており、選果や袋詰めも効率的にしっかりと行われています。これからも、地域の生産者やJAが一丸となって美しいナスの生産に取り組んで行きたいですね。
    竹村和美さん(藤岡市)
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  • 群馬・吾妻のズッキーニは隠れた特産品
      出荷量は450トンと、さほど大きな規模ではありませんが、全国順位で堂々第3位と、ズッキーニは群馬県の隠れた特産品。中でも県北西部の吾妻地域が栽培の中心で、平成初期に北軽井沢で栽培が始められてから、長野原町、東吾妻町、高山村など地域全体に広がり、冷涼な気候を活かして盛んに栽培されるようになりました。
      一般的にはキュウリに似た外見ですが、実はこのズッキーニ、カボチャの仲間なのだとか。原産地は北米、後にヨーロッパに渡り、特に南フランスからイタリアにかけて広まりました。日本での歴史は浅く、昭和50年代になってようやくアメリカから輸入されたのだそうです。
      ビタミンAを豊富に含み、その抗酸化作用から、免疫力強化や生活習慣病予防に良いとされています。またビタミンB群の葉酸やカリウムも多く含みます。
      皮がやや固いので、もっぱら加熱して食べます。蒸し物、炒め物、油との相性もよく炒め物、フライ・天ぷらなどの揚げ物など、和洋中問わず様々な料理に使える万能野菜ですが、代表的なメニューと言えば、南仏の野菜の煮込み料理「ラタトゥイユ」でしょうか。煮込んでも型崩れしにくい食感と、カラフルな料理を演出するその色合いで、欠かせない食材となっています。
      選ぶなら切り口が新しく、皮にツヤがあり、太さが均一であまり大きすぎないものを。ラップや新聞紙などに包んで、涼しくて風通しのよいところか、冷蔵庫の野菜室で保存するのがよいでしょう。
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編集後記

  •   いつも「旬感ぐんま」をご覧いただきありがとうございます。
      今回は、熱い思いを持ってナスを育てている生産者の竹村さんを取材させていただきました。何より印象的だったのは、竹村さんの「美しいナス」へのこだわり。「どうせやるならいいモノを作りたい」と力強く語ってくださいました。
      残暑が厳しいこの季節。ナスやズッキーニ、トマトなどの夏野菜をたっぷり使ったラタトゥイユで、疲れた体を癒しながら、ぐんまの夏を最後まで満喫しましょう。
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