【!注意喚起】野菜や山菜に似た有毒植物による食中毒に気をつけてください

野菜や山菜に似た有毒植物による食中毒に気をつけてください

事例

 毎年、特に春先から初夏にかけて、有毒植物を食用の植物と間違って食べてしまったことによる食中毒が多く発生しています。
 また、近年、農産物直売所等で野菜、山菜と間違えて有毒植物が販売され、これらの有害植物を食べた消費者に食中毒が発生する事例も報告されています。

事例1

  • 発生年月日:平成31年4月2日
  • 発生場所:秋田県
  • 原因植物:スイセン
  • 概要:生産者がスイセン苗(有毒)をニラ苗として誤表示してスーパーマーケットの産直コーナーで販売し、それを購入して喫食した1名に食中毒が発生
  • 原因:生産者がスイセン苗をニラ苗と誤解し、販売してしまったもの

事例2

  • 発生年月日:平成28年5月1日
  • 発生場所:岐阜県
  • 原因植物:コルチカム(イヌサフラン)
  • 概要:農家がイヌサフランの葉(有毒)をギョウジャニンニクと誤認して農産物直売所に出荷し、それを購入して喫食した1名に食中毒が発生
  • 原因:農家がイヌサフランを畑の際に植えたことを失念し、ギョウジャニンニクが自生したものと誤認して採取し、出荷してしまったもの

事例3

  • 発生年月日:平成28年3月6日
  • 発生場所:石川県
  • 原因植物:スイセン
  • 概要:農家がスイセンの葉(有毒)をニラと誤認して農畜産物直売所に出荷し、それを購入して喫食した4名に食中毒が発生
  • 原因:農家がニラのすぐ近くに植えてあったスイセンの葉をニラと誤認して採取し、出荷してしまったもの

事例4

  • 発生年月日:平成28年3月6日
  • 発生場所:石川県
  • 原因植物:スイセン
  • 概要:農家がスイセンの葉(有毒)をニラと誤認して農畜産物直売所に出荷し、それを購入して喫食した4名に食中毒が発生
  • 原因:農家がニラのすぐ近くに植えてあったスイセンの葉をニラと誤認して採取し、出荷してしまったもの

 

  • 各事例の原因は、県からの聴き取り、食品衛生学雑誌食中毒事件例及び報道情報による。
  • 食中毒は発生しなかったが、令和2年2月に埼玉県の農業物産館でスイセンをニラと誤って販売した恐れがあるとして、回収が行われた事案あり。
  • これら以外にも、農産物直売所で販売された野菜や山菜、きのこ類に有毒植物や毒きのこが混入し、食中毒が発生した事案や回収が行われた事案が複数報告されている。

令和2年における有毒植物による食中毒事例 1

  • 発生年月日:令和2年1月31日
  • 発生場所:鹿児島県、家庭
  • 原因植物:グロリオサの球根(推定)
  • 概要:自宅で観賞用として栽培していたグロリオサの球根を、ヤマイモと誤認し喫食し、食中毒症状を呈した後、死亡した
  • 患者:1名(80代男性)
  • 主な症状:腹痛、嘔吐、下痢

令和2年における有毒植物による食中毒事例 2

  • 発生年月日:令和2年4月1日
  • 発生場所:山形県、家庭
  • 原因植物:スイセン
  • 概要:所有する畑で観賞用として栽培していたスイセンの葉を、ニラと誤って喫食し、食中毒症状を呈した
  • 患者:2名(70代男性、70代女性)
  • 主な症状:吐き気

令和2年における有毒植物による食中毒事例 3

  • 発生年月日:令和2年4月9日
  • 発生場所:岩手県、家庭
  • 原因植物:スイセン
  • 概要:自宅敷地内で観賞用として栽培していたスイセンの葉を、ニラと誤って喫食し、食中毒症状を呈した
  • 患者:3名(50代男性、40代女性、10代男性)
  • 主な症状:嘔吐、吐き気、下痢

令和2年における有毒植物による食中毒事例 4

  • 発生年月日:令和2年4月12日
  • 発生場所:金沢市、家庭
  • 原因植物:バイケイソウ
  • 概要:ギボウシと誤認して採取したバイケイソウの葉(推定)を喫食し、食中毒症状を呈した
  • 患者:5名(60代男性、50代女性、30代男性、30代女性、20代女性)
  • 主な症状:嘔吐、舌の痺れ、めまい等

令和2年における有毒植物による食中毒事例 5

  • 発生年月日:令和2年4月18日
  • 発生場所:広島県、家庭
  • 原因植物:スイセン(推定)
  • 概要:自宅敷地内で自生していたスイセンの葉を、ニラと誤って喫食し、食中毒症状を呈した
  • 患者:2名(10代男性、10代女性)
  • 主な症状:嘔吐、舌の痺れ

農産物直売所の管理者等、生産者の方へ

 農産物直売所の管理者や農産物直売所に野菜や山菜等を出荷している生産者の方は、下記事項についてご留意いただきますよう、よろしくお願いします。

1.農産物直売所の管理者の方

  • 農産物を販売する前には、直売所に持ち込まれた野菜や山菜等に、食用不可な植物(観賞植物や雑草)の混入や有毒植物との取り違えがないことを現品で確認すること。(特に確認が必要な野菜や山菜の例:ニラ、ギョウジャニンニク)
  • 食用と確実に判断できない植物については、野菜や山菜等として販売しないこと。
  • 都道府県の衛生部局や山菜アドバイザー等の専門家の助力を得つつ、有毒植物に関する知見の収集を行い、農産物直売所の従業員や出荷者に対し、食用の野菜・山菜等と間違えやすい有毒植物やその混入防止策に関する講習や情報提供を行うこと。

2.農産物直売所に野菜、山菜等を出荷する生産者の方

  • 食用と確実に判断できない植物については、採ったり、農産物直売所に出荷したりしないこと。
  • 野菜や山菜等を出荷する前には、食用でない植物が混入していないか確認すること。
  • 野菜や山菜を栽培する場合は、食用種であることが確実な種苗を用いること。
  • 農地やその近辺には、食用植物と間違えやすい有毒植物を植えないこと。

 

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