バレイショ(家庭菜園サポート)
栽培ポイント
- 生育適温は、10~23℃で冷涼な気象条件を好みます。
- 適正な施肥量と適期培土によって増収を図ることができます。
品種・播種
- 品種
・男爵 : 肉質は、やや粉質で澱粉化が高い。中心空洞が大イモに多い。
・ワセシロ : 肉質は、やや粘質で澱粉化が高い。
・メークイーン : やや粘質で煮くずれが少ない。
・キタアカリ : 肉質は粉質でビタミンCが豊富。収量はやや少ない。 - 播種期
暖地 : 3月中旬~3月下旬
播種方法
- 栽培様式
畦幅60~70cm×株間30cm - 種イモ
種イモの切断は植え付けの1~2日前に行い、切り口を乾かします。種イモは、1個当たり40g前後になるように芽をつけて切りましょう。 - 植え付け
種イモは芽を上に向けて植えましょう。
ほ場整備
- 施肥
多肥にすると茎葉が繁茂し、病害がでやすくイモ数が減収します。窒素-8、燐酸-12、加理-10kgを基準とし、これ以上増肥すると殿粉の少ないイモになります。基肥として、化学肥料(10-10-10)を1平方メートル当たり80~100g施肥します。生育が劣る場合は、化成肥料を1平方メートル当たり30g追肥します。
栽植様式
- 土寄せ
萌芽始期にイモの緑化防止、雑草抑制をかねて第1回目の土寄せを行います。茎葉が20cm位伸びたら株もとに第2回目の土寄せを行います。 - 芽かき
萌芽後、芽かきを行い、2本立てとします。
主な病害虫と防除対策
- そうか病
乾燥しやすく通気性の良い圃場と、降雨が少なく乾燥条件下で、PHの高い圃場に発生が見受けられます。土壌酸度を下げると発病が少なくなります。 - 疫病
茎葉とイモに曇雨天の低温多湿条件下と、多肥による過繁茂状態で発生します。適用薬剤の予防散布を行いましょう。 - 軟腐病
窒素過多で高温多雨年に発生が多く、茎葉が倒伏した圃場で発生が多くなります。適用薬剤の発生初期からの防除が大切です。また、排水改良も防除効果が高く、収穫時に罹病イモが混入すると2次腐敗を起こすので注意して選別しましょう。 - アブラムシ類
ウイルスを伝搬するアブラムシの防除を徹底しましょう。アブラムシ防除は植え付け時の粒剤の適用薬剤処理も効果があります。 - テントウムシダマシ
萌芽後成虫が飛来、食害するので適用薬剤の処理をしましょう。
生理障害
- 中心空洞
高温、多肥、PHが高い場合で急激に肥大するとできやすくなります。 - 2次生長
乾燥の後の長雨で発生するが十分な培土で発生が防げます。
収穫
収穫は、晴天の日に行い、光を当てないようシートなどで覆い、よく乾かしてから収納しましょう。