モロヘイヤ(家庭菜園サポート)
栽培ポイント
- 高温性の作物で、低温下では生育が著しく悪く、霜には非常に弱いです。
- 長期どりをするには、肥切れさせぬよう追肥に注意します。
- 病害虫は少ないが、コガネムシ、ハダニが主要害虫となります。(4)モロヘイヤの子実は強心作用や下痢等の問題があるので、食用としないよう注意しましょう。
品種・播種
- は種期
5月中旬~6月中旬 花のついてしまった株は生育が遅く品質を害するので、無理な早まきはしないよう注意が必要です。 - は種
は種前には十分かん水し、マルチをして地温を25℃目標に高めておきます。水稲の育苗箱に6~8cm間隔に条まきします。ペーパーポットやセルトレイを利用する場合は、種子が小さいので1穴2~3粒まきとします。
育苗
- 床土の準備
は種床は10a当たり3~4平方メートル、移植床は10平方メートル程度用意します。
地床まきでもよいが、水稲の育苗箱や200~128穴程度のペーパーポットやセル成型苗用トレイを用いると育苗しやすくなります。は種用土は、窒素量で300mg/リットル程度の市販の園芸培土を用いると良いでしょう。 - 発芽適温
発芽の適温は25~30℃程度の高温で、低温では発芽しません。 - 花芽分化
育苗中の低気温・短日条件で花芽分化します。日長が12時間以下の場合、最低気温が20℃でも花芽分化します。 日長が16時間の場合、最低気温15℃でも花芽は分化しません。
ほ場準備
- 施肥
モロヘイヤは吸肥力が強く、水分要求量も多いので、堆肥を十分施用する。長期どりでは、緩効性肥料を用います。 - 整地・マルチ張り
定植の5~10日前に135cm幅の黒マルチを張り、地温を高めておきます。
定植
- 時期
5月中旬~6月中旬(露地栽培) - 定植苗の大きさ
本葉6~7枚 草丈15~20cmの時点とし、定植時期は5月中旬以降が好ましく、早い定植ではタフベル等のトンネル被覆が必要です。霜には弱く、一回の霜で凍害を受けるので無理な早植えは避けましょう。 - 栽植方法
初期生育が遅いので、栽植本数を多くして、初期収量を確保しましょう。
畦幅150~180cm、株間20~30cmの1条植えにします。 - 防風対策
モロヘイヤは強風により倒伏しやすいので、定植と同時にスダックス(※1)等を風除けとして、畑の周囲に1列には種しておくと良いでしょう。
(※1)ソルガムの一品種。緑肥等に用いられる稲科の飼料作物
定植後の管理
- 施肥
追肥は収穫する度毎に、NK化成等の速効性肥料を20kg/10a程度施します。 - かん水
土壌水分は多めのpF1.8程度を好むため、梅雨明け後の高温時は畦間かん水等を積極的に行います。
主な病害虫と防除対策
病害虫は少ないが、ハダニ類、コガネムシ類等に注意します。
収穫
収穫は草丈が70~80cmになった頃、主枝を摘心します。以後、側枝の発生を促し、20cm位まで伸びた時に収穫して、これを繰り返します。