なす

なす

栽培ポイント

  1. 初夏から晩秋の長期期間収穫するので、土づくりを徹底し品質向上に努めます。
  2. 連作を行うと半身萎ちょう病(※1)等の土壌病害が発生するので、輪作栽培の対応策をとりましょう。

(※1)ナス科植物で発生し、根からバーティシリウム菌が感染して起こる病害で、生育途中から萎れて枯れる。連作地に多く発生するので連作は避けた方がよい。土壌消毒を施すか、耐病性品種の選択や接ぎ木栽培で回避する。

品種・播種

  • は種期
    2月上旬~3月下旬
  • 品種
    千両2号など
  • は種
    条間-6~8cm、種子間隔-1cm
    覆土は種子が見えない程度とします。その上より新聞紙を敷いてかん水をします。

育苗

  • 床土の準備
    床土は保水性、通気性にすぐれ、肥よくでやや重いものを選びます。パイプハウス内で温床育苗をし、夜間は二重トンネルで保温します。
  • 移植
    本葉1.5~2.0枚時に12cmのポリ鉢に移植します。

ほ場準備

  • 土づくり
    定植1ヶ月前に堆肥、土壌改良材等を施し、深耕をしましょう。
  • 施肥
    長期多収栽培のためには多肥が必要となるが、元肥に1度に多量施すと初期の生育が旺盛となり過繁茂になるため、全施用量の6割位程度に抑えます。また、追肥を省力する場合は、コーティング肥料を使用するとよいでしょう。
  • ベットつくり
    ベットの高さは圃場条件を考慮し、高畦として排水をよくします。完成後は、マルチングして7~10日程度経過させ地温を高めます。
  • 苗の馴化
    植付け前には温度を低くし、外気と同じ程度に下げ、ハウスビニールを完全に解放し、かん水も控えてならします。

定植

  • 定植時期
    4月下旬~5月上旬
  • 栽植密度
    畦間-200~220cm
    株間-60~80cm
  • トンネル被覆
    仮支柱直後に霜・低温・風対策として、 タフベル(※2)等で被覆します。トンネルを使用 しない場合は、圃場周囲に防風ネットを張ります。

(※2)吸湿性、保温性、透光性に優れ、野菜のベタガケ、トンネル苗の高保温性マット、園芸ハウスのカーテン、屋根がけなどに幅広い利用が可能。

定植後の管理

  • 支柱立て
    支柱を立てて、支柱の上部を連結し、フルコンテープ等を横張りし、枝を誘引できるようにします。
  • 整枝
    定植後1ヶ月位は放任し、主枝と第一時脇芽を利用する2本仕立てにし、2本の主枝から脇芽を利用する4本仕立てに移行します。
  • 誘引
    主枝と側枝をV字側面に下段~上段へ誘引します。フルコンテープを20~30cm間隔に張り、テープナー等で止めます。
  • 追肥
    収穫が始まったら2~3週間おきに追肥を行うようにします。1回の追肥は、N成分で3~4kg程度とします。

主な病害虫と防除対策

  • うどんこ病(※3)
    気温28℃、湿度50~80%の高温乾燥条件下で発生しやすくなります。窒素肥料過多は発生を助長するので注意しましょう。
  • 褐紋病
    気温が28℃以上で降雨が多いときに発生しやすいので、梅雨あけ頃に注意します。ほ場内の排水を良好にし、密植をさけます。
  • チャノホコリダニ
    体長0.2mmと非常に小さく肉眼では確認できなく、芯部がワイ小・奇形化し淡黄色に変色します。
  • ミナミキイロアザミウマ
    葉表は主脈に沿い、褐・白色の小斑点を生じ、果実は萼部分から細く長い褐色の食害痕を生じます。
  • マメハモグリバエ
    幼虫が葉の内部を食い進み、くねくねとした線状の食害痕を残します。

(※3)カビ病菌によって葉の表面に白い粉が発生し、白い粉で全面がおおわれてしまう病害。

収穫

収穫は朝夕の涼しいときに行いましょう。収穫や運搬時に果実に傷をつけると、褐色腐敗になるので注意しましょう。