オクラ(家庭菜園サポート)
栽培ポイント
- 暑さに強く、吸肥性にも富む高温性作物です。肥よくで排水がよく、日当たりの良い畑が適しています。
- 10℃以下の低温では生育が劣るため適期まきを実施します。
- 連作を嫌うので、前年度作付けした畑には作らないようにします。
- さや果の毛じはかゆみや皮膚のかぶれをおこす場合があるので、収穫管理作業は手袋やカッパなど服装に工夫します。
品種・は種
- 品種
スターライト、ガリバー - は種期
5月中旬~下旬 - 芽出し
種子は皮がかたく水分を吸収する力が弱いので、一昼夜水に浸してからは種します。 - は種
オクラの根は直根性で細根が少なく、移植性に欠けるため、直まきします。1穴に4~5粒は種し覆土します。乾燥している場合は、かん水しましょう。
は種準備
- 土づくり
定植20日前に土壌改良資材を施用し、土と良く混ぜておきます。 - 施肥
生育期間が長いので、緩効性肥料を主体に施肥し草勢の維持を図りまます。 - マルチ
降雨後等土壌に水分がある時にマルチを行い、発芽の斉一と生育促進を図ります。
穴あきの黒マルチを使用しましょう。
栽植様式
- 栽植密度
マルチ栽培とし、条間45cm、株間30cmの2条植えとします。通路は1m以上あった方が、収穫作業がしやすくなります。
栽植後の管理
- 間引き
本葉4~5枚のころに、茎葉の奇形、生育の遅れ、病害虫におかされたものを間引き、1穴当たりの株立て数は3本とします。 - 追肥
収穫が始まったら、草勢を見ながら追肥します。1回の追肥量は10a当たり窒素成分で3kgを目安に、通路に施用します。 - 摘葉
葉が茂りすぎると光線の透過が劣り、着果が悪くなるので、収穫したさや果より下の葉はかき取ります。ただし、草勢が落ちている場合は、収穫したさや果より下に葉を2~3枚残して摘葉します。 - かん水
極端に乾燥する場合は、通路にかん水します。 - 側枝(わき芽)の発生
主枝の下部から側枝が発生してくるが、ふつうは放任します。 - 台風対策
倒伏を防止し、もし倒伏した場合は、速やかに根元から起こします。
主な病害虫と防除対策
- アブラムシ類
本葉3枚くらいの頃からつきやすくなります。葉裏に薬剤が十分かかるよう、薬剤散布します。 - カメムシ類
さや果が吸汁されると、その部分から曲がってしまい、品質が著しく低下します。捕殺するとともに、薬剤を散布します。
生理障害
- 落花(果)
日照不足や低温等が影響し梅雨期等、天候が不順な時に発生します。 - いぼ果
過繁茂、草勢低下、低温、少日照、乾燥の条件で発生します。 - 曲がり果
さやの中の子実の発育不良、ホルモンのアンバランス、カメムシの吸汁により発生します。
収穫
開花後4~5日で、長さ7~10cmものをはさみで収穫します。最盛期になると、朝晩2回収穫できます。