下仁田ねぎ

下仁田ねぎ

栽培ポイント

  1. 品種の特性で他ネギに比べ萎縮病に罹病しやすく、育苗初期からアブラムシの総合的な防除対策を徹底します。

品種・播種

  • は種期
    ・ 秋播き : 10月中~11月上旬
    ・ 春播き : 2月下旬~3月中旬
    ・ 秋播きでは早すぎると、苗が大きくなりすぎて春の抽苔(※1)の原因になり、遅すぎると寒害をうけて枯死する場合があります。
  • は種
    平床に条間10cmに条まきし、覆土は 3mm位行います。は種直後にポリをべた掛け被覆して発芽揃いを上げ、発芽直後にポリを取り除きます。
    発芽後にアブラムシの防除対策として、寒冷紗のトンネル被覆を行います。

(※1)気温や日長などにより花をつけた茎が伸びだすことを抽苔という。別名、とうだちともいう。

育苗

  • は種床
    地力が高く、排水、日当たりが良い所で、極力連作を避けます。
  • 追肥
    生育が遅れている場合には3月上旬に尿素を0.5a当たり800~1000g散布します。

仮植

  • 仮植床
    冬期間に深耕しておき、3月中旬頃に堆肥、改良資材等を施用します。仮植床面積は、本圃10a当たり6a必要です。
  • 仮植時期
    4月上~下旬を適期とするが、苗の生育状態を見て時期を決定します。大きめの場合は早め、遅れている場合は遅めの仮植をします。
  • 仮植
    病害虫に侵されていなく、長さが25~30cm葉数3枚くらい葉色の濃いものを仮植します。 畦幅35~45cm、株間5~8cmで、深さは3~5cmとします。 なるべく東西植えとし、植え溝も北側へ土を高く盛り上げ地温を高めます。
  • 追肥
    5月下旬に10a当たり成分でN,P,Kともに5kgくらいとします。
  • 中耕
    6月に除草をかねた中耕を行い、酸素を補給します。

ほ場準備

  • 圃場選定
    排水の良い肥沃な土壌を選びます。
  • 施肥
    10a当たり成分量で、N,P,Kとも20 kg程度とし、そのうち元肥として60%と、残りを2~3回に分けて、追肥として施用します。

定植

  • 定植時期
    7月中旬~8月中旬。天候状態を見定めてできるだけ早く定植します。
  • 定植苗の条件
    病気(特に萎縮病)のないもの。
    系統的にそろっているもの。
    葉が正しく互生して襟のしまっているもの。
    がっちりした大苗で、白根がまっすぐなもの。
    以上のもので草丈35~40cm、葉数5~7枚くらいの苗を選別します。
  • 定植
    畝幅65~75cm、株間9~12cm、深さ8~10cmで植えます。葉の方向を畦に対して45°にそろえると、日照や通風が良くなり後の管理作業もやりやすくなります。

定植後の管理

  • 中耕(※2)
    湿害防止と土中の酸素補給のためと除草をかねて中耕を行います。
  • 土寄せ(※3)
    一度に多くの土を寄せるのではなく2回程度にわけて土寄せをします。1回の土寄せ量は5~7cmで最後の土寄せで葉の分岐部の所までになるようにします。収穫予定日の30~40日前までには終わらせます。
  • 追肥
    生育状況に応じて、中耕・土寄せ時に行います。また、収穫期が1月以降になる場合は、11月上旬に1回分(量は通常の半分)を追加します。

(※2)通気性を良くする目的で土壌の表層を浅く耕す作業を中耕という。除草と同時に行うことが多く、この場合、中耕除草という。

(※3)作物の株元に土を寄せる作業をいい、植物の株元を保護するために行う。根深ネギなどは、白根を作るために日光を避けために行われる。

主な病害虫と防除対策

  • さび病
    夏期の低温多雨で多発するので、肥切れをおこさないようにします。
  • 萎縮病
    幼苗、仮植期に感染しやすいので、アブラムシの防除を徹底しましょう。
  • 黒斑病・べと病
    長雨や多湿条件下で発病が多いので、排水を良好にします。
  • 黒腐菌核病
    石灰を施し、土壌の酸性を矯正します。
  • 白絹病
    高温多湿で多発し、酸性土壌や未熟有機物の株元施用で助長されます。
  • アブラムシ・ネギアザミウマ
    高温・乾燥条件下の発生が多いので、初期および予防散布を重点に防除しましょう。

収穫

収穫適期は11月下旬~12月中旬で、霜に2~3回あった頃が甘みがのってきます。堀取ったネギは夜露や霜にあたらない場所で2日間干します。 1月以降は低温による葉枯れが目立つので、できるだけ年内に収穫しましょう。