3.土壌調査と土壌の採取方法
(1)土壌断面調査
1)調査で準備するもの
1.カメラ 2.土壌断面調査票 3.土壌調査の基準説明書 4.筆記用具 5.スコップ 6.移植ごて 7.試料用円筒 8.採土器および土切り 9.ハンマー 10.1mの折尺 11.土色帳 12.硬度計 13.検土杖 14.荷札 15.ビニールテープ 16.雑布 17.ポリエチレン袋(No.10) 18.ビニール袋(50㎝×70㎝、採土した土を持ち歩くのに便利)等
図-1 試験用円筒、採土補助器の写真)
2)試抗
 平坦地の場合は圃場の中心部を選ぶ。傾斜地の場合は斜面の方向に直角な面を土壌断面とする。試坑は一般には幅1m、深さ1~1.5m、長さ1.5~2m(穴の中で作業ができる程度)で、階段状に掘り、調査断面は大陽の光があたるようにする。掘り出した土は作土と下層土を別に積み上げておき、埋め戻しは下層土から先に戻す。この際、シートの上に土を載せておくと埋め戻すのに便利である。
図-2 試坑の縦断面模式図)
3)写真撮影
 写真撮影は断面に光のあたる部分と影の部分がある場合、布のようなもので光を遮って撮影する。断面の写真の他に周辺の写真をとったり、日付けを明らかにしておくと、後で参考になる。なお、1mの折尺に、赤のマジックで10cmごとに交互に色を塗っておくと深さが解りやすい。
4)土壌断面の記載
 土壌断面は移植ごてで平らにけずり、土壌の色、石礫の含量、土の硬さ、根の分布等に着目して、異なる境目に層界を引く。これらの各層位について、土壌の土色、土性、腐植、構造、孔げき、割れ目、ち密度、盤層、可塑性、粘着性、酸化沈積物、グライ斑、透水性、湿り、植物根等を判定し、主に記号を用いて、土壌断面調査票[PDF]に記入する。
(2)土壌採取方法
 土壌断面調査を行なった後、分析用として各層位ごとに約500gを採土する。
 水田及び畑の作土は圃場の対角線上の5ケ所から採土し、十分混合後、その一部を分析用試料とする。この際、厚手のビニール袋(60×90㎝)に入れて混合すると便利である。なお、採土は移植ごてで一定の厚さと幅で作土の厚さ分を取る。
 下層土の採土は土壌断面の層位順に断面の5~6ケ所からとり、混合し、その一部を分析用試料とする。
 桑園は樹の中心から50cm程度はなれた所を採士する。
 果樹園は代表的な5~6本について、各々の樹の樹冠先端から30cm位内側の2~3ヶ所から採土する。桑園および果樹園とも作土の厚さが解りにくい場合は、それぞれ深さ0~20cmを作土とし、それ以下を下層土とする。
 作土の採取は、表層0~2cmは堆肥あるいはマルチ資材の影響等を強く受けているため、その部分を除く。
 採取した土壌は直射日光をさけて風乾する。時々土塊を手でほぐし、良く撹拌する。この時大きな有機物などはとり除く。十分に乾燥したら全体を秤量し、風乾土重を出す。次に大型の磁製乳鉢に移し、木製乳棒で砕土し、2mmの円孔ふるいを通す。風乾細土は充分混合し、試料びんに移し保管する。なお、2mm以上は礫として秤量し、礫含有率を求める。
礫(%)= 礫重(g)
風乾土重(g)
×100