土壌改良対策2

土壌改良対策 2

地目及び土壌別改良資材換算表

  • 表15 (242KB) [PDF]
    畑:腐植質黒ボク土(山間地帯 標高400m以上)
  • 表16 (273KB) [PDF]
    畑:腐植質黒ボク土及び水田:多湿黒ボク土(中間・平坦地帯 標高400m以下)
  • 表17 (271KB) [PDF]
    畑:淡色黒ボク土
  • 表18 (268KB) [PDF]
    畑:褐色低地土(細粒)、褐色森林土及び水田:褐色低地土(細粒)、灰色低地土(細粒)、グライ土(黒泥土、泥炭土を含む)
  • 表19 (266KB) [PDF]
    畑:褐色低地土(中粗粒、礫質)及び水田:褐色低地土(中粗粒、礫質)、灰色低地土(中粗粒、礫質)

ECと窒素の診断(作物別耐塩性)

 電気伝導率(EC)は土壌に含まれる塩類濃度の指標を示すもので、ECが高いほど土壌溶液中に陰イオンや陽イオン含量の多いことを意味する。土壌に過剰の塩類が集積しECが高くなると、表-20に示したように作物に塩類濃度障害発生の危険性があるので、除塩対策が必要となってくる。除塩方法は次のように大別される。

1)作土の塩類濃度を薄める:深耕、天地返し
2)土壌中無機態養分の固定化、遅効化:稲わら多施用、イネ科牧草栽培とすき込み
3)塩類除去:イネ科牧草栽培と地上部持ち出し
4)作土の入れ替え

 施設栽培土壌では、土壌溶液中の可溶性塩類の主体は硝酸塩とされ、ECの測定値から硝酸態窒素の量を推定する手法が取られてきた。

 硝酸態窒素(mg/100g)≒ EC(mS/cm)×25

 しかし、化学肥料の多施用や長期連用を行っている施設栽培土壌では、硫酸根が土壌に蓄積し、ECに影響を及ぼしている。上記式による推定法は、硫酸根が多い土壌で誤差が大きくなるこを注意して使用しなければならない。

 近年、硝酸態窒素は、簡易試験紙や簡易硝酸メータの普及により容易に測定ができるようになった。より正確な硝酸態窒素量を把握するには、これらを使用することが望ましい。以下に、これらを用いた土壌中の硝酸態窒素の簡易分析法(生土容積法)を図-1に示す。

図1

 この方法により求めた硝酸態窒素は、土壌の深さ10cm、仮比重1、10a当たりの乾土重100tとすれば、そのままkg/10aと読み替えられるので、さらに作土深、仮比重を考慮して補正する必要がある。たとえば硝酸態窒素20mg/100g、作土深15cm、仮比重0.8の場合、10a当たりの窒素量は次のとおりである。

 10a当たりの硝酸態窒素量(kg/10a)= 20×15/10×0.8=24

 

表20作物の耐塩性

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