1.作物の施肥基準
 (1)作物別施肥基準の利用にあたっての留意点
1) 県内で多く栽培されている主要作物について施肥基準を設定した。
2) 施肥量は目標収量を上げるための標準施肥量を県内一円で示したもので、地域の土壌や気象などの環境条件に応じ手加減する必要がある。
3) 適用範囲は作期、作型などの範囲を示したもので、ここで掲載してある以外の作期、作型あるいは特殊な栽培をする場合は施肥量を加減する。
 (2)たい肥の有効成分量を施肥設計に組み入れる。
 たい肥に含まれる有効成分量は、原料の種類によって異なるため、自家製の家畜ふんたい肥の場合は表−1表−2の数値を参考にして減肥する。
市販の場合は、たい肥の袋等に表示してある値に以下の成分含有率を有効か率を掛けて有効成分量を算出し、基肥基準量から差し引く。
施肥例
市販牛ふんたい肥(成分表示 窒素0.7%、リン酸0.9%、カリ0.8%)を1t施用した場合の基肥施肥量
高冷地キャベツ施肥基準 窒素20kg、リン酸21kg、カリ20kg
牛ふんたい肥1t施用 窒素2.1kg、リン酸5.4kg、カリ7.2kg
基肥施肥量 窒素17.9kg、リン酸15.6kg、カリ12.8kg
※注意点
1. バークたい肥のようにC/N比が20以上の場合は窒素飢餓が心配されるので、たい肥からの窒素成分量は0として施肥基準どおりに施肥する。
2. たい肥の有効成分量は基肥から差し引くこととし、追肥は施肥基準どおりに即効性の化成肥料等で施用する。
3. たい肥のいずれかの成分量が基肥を上回る場合は、その成分を無施用とする。
4. 上記以外で、含有率や有効化率が不明な場合は牛たい肥を目安とする。
5. たい肥の施用量はリン酸またはカリの施用量が10a当たり30kgを超えないようにする。
 (3)その他、施肥基準の留意点
 地域区分は作物によって異なるが、普通作物・飼料作物については表−3のように標高を基礎に、コンニャクは行政区分を主体にした。
 (4)記号等について
1) 表の中の作型模式図の記号は次のとおりとする。
播種 トンネル
× 定植 ハウス
収穫期間 堀上げ
萌芽期 伏せ込み
休眠期 育苗期間
電照開始 鉢上、鉢替
電照打切
丸数字(12など)は追肥回数と時期を示す。ただし、特用作物、果樹の場合は施肥回数とする。
2) 作型模型図の読み方
播種期間あるいは定植期間に幅がある場合
作期幅のある場合
3)単位等について
収量、施肥量、資材等の取扱量について、特別ことわりのないものは10a当たりの数値とする。