ぐんまの「とうもろこし」(G-アナライズ&PRチーム)

ぐんまの「とうもろこし」分析

【PDF版】とうもろこしレポート(2.78MB)

3分でわかる ぐんまのとうもろこし

甘味良好!鮮度抜群!

 群馬県のとうもろこしの生産は、標高差を活かし、産地のリレー出荷による長期間の出荷を実現しています。

 平坦地では、トンネルを利用した早熟栽培により、6月から出荷が始まり、夏に向けて高冷地へと産地が移り、9月下旬まで出荷が続きます。近年では、平坦地で9~10月に収穫する抑制栽培も取組が始まっています。

ぐんまのとうもろこし

 とうもろこしの味は鮮度がいのち。消費地に近い立地条件に加え、収穫後に鮮度が落ちないようにすばやく予冷をして、新鮮で甘いとうもろこしを消費者の皆さんにお届けしています。

ぐんまのとうもろこし(リレー出荷)

 また、直売も盛んで、片品村国道沿いの「とうもろこし街道」では約40カ所の直売所がとりたてのとうもろこしや、焼きとうもろこしを販売し、観光名所のひとつとなっています。

ぐんまのとうもろこし

とうもろこしの甘さは涼しさで決まる?

 とうもろこしの甘さと気候には、かなり深い関係があるそうです。
 アメリカの論文*では、「栽培地域は南方より北方の方が甘く、北限地域ほど甘い」という報告があります。
 つまり、気候が冷涼であるほど、とうもろこしが甘くなると言えるのです。

とうもろこしの甘さは涼しさで決まる?

 県内の高冷地の気温を調べてみると、上記グラフのように、実は北海道よりも涼しいことがわかります。
 群馬県内のとうもろこしの産地である長野原町や昭和村などの高冷地で生産されるとうもろこしが「とても甘い!」のも納得です。

出典

おいしさのヒミツと健康機能成分

冷涼な気候が育てた甘味とコク

◆県内高冷地(長野原町)で8月に収穫したとうもろこしのおいしさを、他県産と比べてみました。
◆「おいしいとうもろこし」の代名詞とされる産地Hを上回る甘味と、同等の旨味・コクがあることを確認しました。

冷涼な気候が育てた甘味とコク

※購入したとうもろこしを、沸騰水中で5分間ブランチング(ゆで調理)した後に味覚センサーで分析した。
※産地Cを「0」とした場合の相対評価値を示す。
※購入条件(購入日は、いずれも8月4日)
 長野原産:産地から購入
 産地H産:通信販売で購入 
 産地C産:県内青果市場から購入

ゼアキサンチン

◆とうもろこしに含まれるカロテノイドは黄色の色素成分で、ルテインやゼアキサンチンなどがあります。
◆ルテインやゼアキサンチンは食事から摂取した場合、老化に伴う目の病気のリスクを低減する効果があるとされています。(出典:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品の安全性・有効性情報」)
◆ここでは、群馬県産とうもろこしに含まれるゼアキサンチンを測定しました。

ゼアキサンチン

※「群馬県産とうもろこし」「M県産とうもろこし」以外は、「機能性成分含有情報(野菜類)」(農研機構)より引用した参考値です。

ビタミンB1

◆とうもろこしには、ビタミンやミネラルなどの栄養成分も豊富に含んでいます。
◆ここでは、群馬県産とうもろこしに含まれるビタミンB1を測定しました。
◆ビタミンB1は、糖質がエネルギーに変わるのを促進し、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。(出典:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品の安全性・有効性情報」

ビタミンB1

※「群馬県産とうもろこし」「産地M産とうもろこし」以外は、日本食品標準成分表2015年版(七訂)」より引用した参考値です。

【群馬県産とうもろこしについて】
 栽培地:伊勢崎市
 収穫時期:6月 品種:味来
 分析機関:(一財)日本食品分析センター
 分析方法:高速液体クロマトグラフィー
【産地M産とうもろこしについて】
 栽培地:M県産
 収穫時期:6月
 品種:ゴールドラッシュ
 県内市場で購入後、群馬県産とうもろこしとともに上記分析機関に送付し、分析した。

とうもろこしは鮮度が命

とうもろこしは鮮度が命

室温(25℃)で保存、収穫当日の朝9:00を0時間とした。
各経過時間後に電子レンジ調理し、糖度を測定。
7月1日に2商品、7月11日に1商品購入し、測定した平均値を示す。

とうもろこしは鮮度が命

※6月9日に収穫した伊勢崎産とうもろこしを4℃で貯蔵し、食味の経時変化を味覚センサーで分析した。
※沸騰水中で5分間ブランチング(ゆで調理)し、可食部を分析した。
※値は収穫1日後のスコアを基準(1.0)とした場合の相対評価値を示す。
※スコアが1違うと、ほとんどの人が違いを感じるレベルとされる。

ぐんまのとうもろこし

とうもろこし豆知識

★黄色だけじゃない!~とうもろこしの種類~

★黄色だけじゃない!~とうもろこしの種類~

「とうもろこし」と一概に言っても、様々な種類があります。一般に青果店やスーパーで売られているとうもろこしは、「スイートコーン」という甘味の強い種類です。スイートコーンの中にも、粒の色が黄色一色の品種(黄粒種)、白と黄色が混ざる品種(バイカラー種)、白一色の品種(白粒種)など様々な種類があります。

 

★とうもろこしの「ひげ」って何!?

とうもろこしのヒゲって何?

ヒゲと呼ばれる先から出ている糸は「めしべ」で「絹糸」といいます。絹糸の一本一本は実の一粒一粒につながっており、とうもろこしの粒の数と糸の本数は同じになります。

★とうもろこしの粒は必ず偶数になるってホント?
とうもろこしの花は必ず2つ1組で咲き、それらが粒になるので、とうもろこしの粒は必ず偶数になります。

様々な調理方法を検証!

 

とうもろこしの調理方法比較

ゆでる蒸す
オーソドックスな美味しさ。
ふっくら、シャキッとしたジューシーな食感。

焼く
皮が破れ水分が飛ぶため、甘味が濃縮。シャキッと感は無くなる。

電子レンジ
お手軽で少量料理向き。シャキッとした食感。

※調理条件
 ゆで:沸騰水で5分 
 蒸し:蒸気で10分 
 レンジ:600Wで5分 
 焼き:スチームオーブントースターで20分