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 生産者インタビュー(小井土 実 さん)


 群馬県長野原町、いわゆる北軽井沢と呼ばれる地域。深夜2時の北軽井沢は街灯も少なく、あたりは真っ暗。その中でとうもろこしの畑だけは、煌々と明かりが付いていた。
 その明かりの中、慣れた手つきでとうもろこしを収穫するのは、とうもろこしを約40年間作り続けている小井土 実(こいど みのる)さんだ。

「日中だと光合成もしていますが、暑くて新陳代謝も激しいですから、せっかく作った糖分が使われてしまうんです。ですから、夜の涼しいうちに収穫すると、養分を実に蓄えた一番甘い状態のまま出荷できるんです」

 深夜の2時からとうもろこしの収穫をしていると話す小井土さん。時には深夜の1時から作業を始めることもあるのだとか。

「とうもろこしは一番おいしい時に収穫することが大事です。そこで、一番おいしい収穫時期、つまり「旬」の時期に出荷できるように、種まきの時から、1日に収穫できる量を考えて、順番に種をまくんです。それでも、天候によっては一度にたくさんのとうもろこしが旬を迎えてしまうこともあって。そうなると大変ですね。いつもは2時からですが、もっと早く始めなければならなくなります。一番早かった時は真夜中の0時から始めたこともありましたよ。
 大変ですが、いちばんおいしいとうもろこしを消費者の皆さんにお届けするために、毎日旬を追いかけながら作業しているんです」


 より甘いとうもろこしを作りたい――。その思いから数十年試行錯誤をしてきた小井土さんのとうもろこしはとても甘いと評判だ。


「今年は梅雨が長かったので、非常に心配をしました。しかし、先日糖度を測ったら18.2度。とうもろこしとしては十分に甘い値が出たのでひと安心しました。でも、私が目指しているのはさらに甘い糖度19度台。他の産地に負けない甘さを出したいですね」

 一般的にメロンの糖度は15度と言われている。つまり、小井土さんのとうもろこしはメロンより甘いということになる。

「去年測ったら、21.5度あったんですよ。この北軽井沢では、色んな管理をしっかりとして、しっかり太陽を浴びれば、21.5度というのも可能なんだなと確信をしました。
 ただ、糖度が高ければいいというわけでもないと思いますね。食べたときの食感と甘み、そのバランスが大事。そんなとうもろこしを目指していきたいです」


 北軽井沢は美しい自然と清らかな水が豊富にある。小井土さんのような人々の手によって、この美しい環境は支えられているのだ。そんな小井土さんのやりがいは、消費者の方々から届く声であるという。

「おかげさまで、多くの皆さんから好評をいただいています。「今まで食べた中で、一番おいしい」なんて言われると嬉しいですよね。「わー、何これ、フルーツみたい!」なんて喜んでくれたお子さんもいました。「小井土さんのとうもろこしが毎年楽しみ」「今年はいつごろから出荷になりますか?」なんて心待ちにされている声を聞くと、心からありがたいと思います。そんな声が、やりがいにつながりますね」

 収穫作業中の真剣な表情とは打って変わり、顔をほころばせながら話す小井土さん。最後に、消費者の方々に伝えたいことを聞いた。

「今年はコロナの関係で農村と都市との交流というのは、なかなか出来ないんですけれども、このとうもろこしを通して、ぜひ北軽井沢の大自然を満喫していただきたいです。北軽井沢の味、というのがありますから。私たち農家は、よりおいしいとうもろこしにするために日々切磋琢磨しています。そんな私たちの「汗の結晶」をぜひ堪能していただきたいですね」


■インタビューの様子は動画でもご覧頂けます

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