ぐんまのりんご

ぐんまの「りんご」分析

ぐんまのりんご(PDF版分析リポート資料:2,646KB)

ぐんまのりんごが美味しい理由

ぐんまのりんご

 りんごといえば、青森県や長野県の印象が強いですが、実は群馬県も人気のあるりんごの産地。利根沼田や吾妻などの標高が高い地域を中心に栽培されています。
 日照時間が長く、昼夜の気温差が大きいため、りんごの栽培にぴったりな気候です。ぐんまのりんごが甘くておいしいと評判なのも納得です。

群馬はりんごの隠れた名産地

☆収穫量 全国第8位(6,850 t)
☆農業産出額 全国第7位(30億円)
(※令和2年農林水産統計より)

ぐんまはりんごの名産地

群馬県では、品種開発にも力を入れています。
農業技術センター・中山間地園芸研究センターから「紅鶴」や「ぐんま名月」など8つもの品種が生まれています。

参考≫甘味のチャート

樹上完熟

 樹上完熟とは、樹の上でしっかりと完熟させてから収穫すること。一般的にスーパーに並ぶりんごは、完全に熟す前に出荷され、その後追熟させることはありません。
 ぐんまのりんごは、もぎ取りや沿道での直売、宅配などの贈答販売が中心なので、樹上完熟のおいしいりんごが楽しめます。

ぐんまのりんご

りんごの蜜は甘い?

 りんごの蜜は、葉で作られる「ソルビトール」という糖アルコールで、このソルビトール自体は甘くありません。また、糖の量や甘味度も蜜の入っていないりんごと差はないそうです。ただ、蜜が入った果実は成熟しているため、香りもよくおいしく感じられるのかもしれません。

りんごの蜜は甘い?

香り豊か!「おぜの紅」

おぜの紅

 おいしさに欠かせない「香り」。鼻が詰まっていたりすると香りが分からず、何を食べてもおいしく感じられないものです。
 「おぜの紅」には、りんごらしいフルーティな香りが多く含まれていることがわかりました。つまり味でも香りでも、よりりんごらしいおいしさが楽しめるということですね。

【下図】特徴的な香り成分
(「おぜの紅」を100とした場合の比較)

おぜの紅(香り)

※令和2年の分析値
分析:アルファ・モス・ジャパン株式会社

ポリフェノール豊富!「紅鶴」

紅鶴

 りんごに含まれる成分で近年注目されているのが、抗酸化物質の代表格とも言える「ポリフェノール」
 抗酸化物質はカラダの免疫機能低下を引き起こす活性酸素の発生やその働きを抑制したり、活性酸素そのものを取り除いてくれます。
 「紅鶴」にはそんなポリフェノールが他の品種より比較的多く含まれていることがわかりました。

ポリフェノール(紅鶴)

平成28年~30年の3か年の平均値 皮なしの果実を分析
分析:群馬県農業技術センター

 紅鶴はその食感も特徴の一つ。
 果肉がしっかりとしているので、とても歯ごたえがいいんです。
 皮と果肉の固さがほぼ同じなので、皮があまり気にならずに食べられます。

紅鶴の果肉と皮のかたさ

令和2年の分析値
分析:群馬県農業技術センター

甘さとコク!「ぐんま名月」

ぐんま名月

 甘味が強く酸味が少ないことが特徴の「ぐんま名月」。実は、甘味だけではなくコクもあるんです。
 チームで分析したところ、甘味が酸味に比べて強いのはもちろん、他の品種と比べてもコクがあることが分かりました。

甘さとコク(ぐんま名月)

平成28年~30年の3か年の平均値。
甘味度=ショ糖×1+果糖×1.2+ブドウ糖×0.75
旨味系アミノ酸=グルタミン酸+アスパラギン酸
分析:群馬県農業技術センター

糖度(ぐんま名月)

令和2年の分析値
分析:群馬県農業技術センター

 現在では群馬県以外でも栽培されているぐんま名月ですが、群馬産のぐんま名月が一番糖度が高いという結果に。やはり、気候や栽培方法など、群馬に合っている品種なのかもしれません。

丸かじりするなら「スリムレッド」

スリムレッド

 スリムで小柄な「スリムレッド」は、まるで外国のりんごのようですが、れっきとした群馬のりんごです。
 このスリムレッドは、ぜひ丸かじりで食べて欲しい品種。皮と果肉が柔らかいため、丸かじりでも食べやすいんです。また、サイズも小さいため、1人で食べるにはぴったり!スリムレッドを片手にかじる姿は、まるで海外映画のようですね。

スリムレッドの皮と果肉のかたさ

令和2年の分析値
分析:群馬県農業技術センター