海無し県群馬の「超絶サーモン軍団」
【リポート】海無し県群馬の 超絶サーモン軍団(PDF:5.885KB)
海無し県 群馬の水産業
群馬県は“海に面していない県”の1つ(=「海無し県」)ですが、
利根川をはじめ、変化に富んだ河川や湖沼を有しています。
このような条件を活かして、群馬県では古くから釣りや養殖などの水産業が営まれてきました。
群馬の水産業の今
群馬県の水産業でもっとも盛んに養殖されている魚はニジマスです。
ニジマスは、塩焼き・刺身・スモークなど様々な調理方法で楽しめる魚であるとともに、
釣りの対象魚種としても人気の高い魚であり、全国的に盛んに養殖されています。
群馬県は全国でも有数の温泉が存在し、観光客から地元食材であるニジマスを使った料理の
ニーズがあります。
さらに、群馬県はマス類の管理釣り場数が全国でもトップクラスです。
群馬のニジマス養殖の課題
マス類の養殖において重要なのは、常に大量に湧き出る冷水です。
しかし群馬県は、飼育に必要な湧水に恵まれているとは決して言えません。
そのため、養殖魚の生産量は限定され、他県の大手養殖業者との価格競争に対抗するのが
厳しい状況になっています。
群馬のブランドサーモンを開発
このような現状を打破するため、群馬県では、価格競争からの脱却をめざし、
ニジマス(サーモン)のブランド化に取り組んできました。
そして、希少で付加価値の高い3種類のブランドサーモンを開発したのです。
これが群馬の「超絶サーモン軍団」だ!
ギンヒカリ
- 3年成熟系1kg超えの大型サーモン
- 染色体操作を行っていないナチュラルサーモン
- 赤い身が鮮やか、生食向き
通常のニジマスは2歳で成熟し、肉質が落ちてしまうところ、2歳になっても成熟しないニジマスを発見。
群馬県水産試験場ではこの特別なニジマスを10年以上の年月をかけて選抜・増殖しました。
体が銀色に光輝くことから「ギンヒカリ」と名付けました。
ハコスチ
- スピード×パワー×スタミナ!3拍子揃った引きの強さ
- 釣り人の本能を刺激する豪快なジャンプ
「引きが強くて姿形が美しい魚を釣りたい」という釣り人のニーズを受けて、群馬県水産試験場が開発。
両親である「箱島系ニジマス」と「スチールヘッド系ニジマス」から「ハコスチ」と名付けました。
超絶サーモンV3
- 色揚げ(※1)をしていない白い身
- 低魚粉飼料(※2)を与え、環境にも配慮
より食用に特化した飼育条件を定めて、他のブランドサーモンとの差別化を図りました。
名前の由来は、他から抜きん出た品質を誇ることから「超絶」を冠し、
「V3」は群馬県の3番目のブランドサーモンであることを意味しています。
(※1)アスタキサンチンという天然色素を含んだ餌を 与えることにより、身を赤色に育てる方法
(※2)水産資源の持続可能性を考慮し、カタクチイワシなどの魚粉の割合を少なくした餌
~さっぱり、ヘルシー!魚が苦手な方にもオススメ~
『ギンヒカリ』
アトランティックサーモンと比べると、ギンヒカリの脂質は約1/4、カロリーは約6割という結果に!
脂質含有量が低いため、さっぱりとした味わいを楽しめます。
ギンヒカリは魚特有の生臭いにおいが少なく、甘くフルーティな香り!
魚の生臭さが苦手…という方でも食べやすい魚です。
ギンヒカリのDHA含有率は約2割! 他のサーモンよりも高い割合を誇ります。
カロリーが気になる方や魚が苦手な方でも、ギンヒカリなら気軽にDHAを摂取できます。
~サーモンの概念を超える!ふっくらジューシーな白身魚~
『超絶サーモンV3』
超絶サーモンV3の脂質含有量は一般的なサーモンより少なく、白身魚に近い値でした。
淡泊でクセのない味わいで、さまざまな料理に応用できます。
※白身魚はタイ・ヒラメ・スズキの平均値、サーモンはアトランティックサーモン、トラウトサーモンの平均値
超絶サーモンV3(赤丸)は、一般的なサーモンと比べて水分が多く含まれています。
そのため、加熱すると、柔らかく、ふっくらジューシーな食感となるのです。
飲食店等の紹介
超絶サーモン軍団を楽しめる宿泊施設・飲食店・釣り堀も紹介しています!!
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