ぐんまの豚肉
ぐんまの豚肉(PDF版リポート資料:8,289KB)
「ぐんまの豚肉を知る
群馬県は、山麓から拡がる広大な大地と清らかな水系に恵まれた飼養環境や、消費地である首都圏に位置しているという立地条件を活かし、全国でも有数の養豚県としての地位を築いています。
母豚は、一度におよそ10頭の子豚を産みます。子豚は誕生してから、約6ヶ月間、約110㎏になるまで手塩にかけて育てられます。母豚は生涯(3~4年)で6回ほど出産します。
全国有数の養豚県
●飼養頭数……………629,600 頭(全国シェア6.9%)全国第4位 (※1)
●農業産出額………………409 億円(全国シェア6.7%)全国第5位 (※2)
●群馬県の農業産出額に占める割合………………16.7% 全国第1位 (※2)
(※1)平成31年畜産統計
(※2)平成30年生産農業所得統計
名山に名豚あり
飼養頭数第1位の前橋市が約30%、2位の桐生市が約28%、3位の渋川市が約11%で、上位3市で全体の7割を占めています。
美味しさ多彩!ぐんまの銘柄豚
飼料や品種、飼養方法など、生産者は様々なこだわりを持って豚を育てます。その一部は銘柄豚となり、全国で400を越える銘柄が流通しています。群馬県内にも30以上の銘柄豚があります。
品種へのこだわり
イノシシを家畜化し人が豚とともに暮らすようになったのは、8千年以上前。我が国で豚肉が食べられるようになったのは、明治維新後のこと。その後、品種改良も進みました。
食用としてはランドレース種、大ヨークシャー種、デュロック種などの品種があり、現在は、これらを3種以上掛け合わせた、いわゆる「三元豚」が主流。良質な豚肉の安定的な生産を行えるようになりました。
飼料へのこだわり
豚肉の肉質や食味を決める大きな要素が、飼料です。現在はトウモロコシを中心とした穀類が多く、そのほとんどを輸入に頼っています。産地の差別化を図るため、地域の特産を加えた餌で育てた豚肉も多くなってきました。
群馬県は全国有数の麦の産地です。古くから、麦を与えた豚肉は品質が良くなることが知られており、主要銘柄となっている「上州麦豚」は、麦類を配合した飼料を与えています。また、近年では、飼料自給率の向上等の観点から、飼料用米の栽培が盛んに行われており、飼料用米を与えた「下仁田ポーク米豚」などの銘柄豚があります。
(TOPICS1)健康に育つぐんまの豚
品質の高い美味しい豚肉を生産するため、飼育管理・衛生マニュアルを厳守し、安全な配合飼料を使用しています。
CSF(豚熱)を予防するため、全ての豚にワクチン接種を行っています。ワクチンを接種した豚の肉を食べても、人の健康に影響はありません。
ぐんまの豚肉を分析 ~上品な甘みと香り~
麦豚、米豚ともにオレイン酸/リノール酸比率が高いのが特徴。
香りと甘みのバランスに富んだ上質な脂肪の豚肉です。
ぐんまの豚肉を分析 ~食べやすい ソフトな食感~
K県産黒豚や輸入豚と比べて群馬県産の豚肉は柔らかく噛み切りやすい。
ぐんまの豚肉を分析 ~あきない おいしさ~
麦豚、米豚ともに さっぱりした、あきのこない 美味しさが特徴です。
【オレイン酸】
・脂肪酸のひとつで、食肉の甘みや香りにプラスに働きます。
・血中のコレステロールを適正に保つ働きがあるとされています。
・酸化されにくいので、動脈硬化や老化の予防に役立つといわれています。
【リノール酸】
・脂肪酸のひとつで、雑味を呈し、食味にマイナスに働きます。
・酸化されやすく、低温で溶けてべとつきます。
ぐんまの豚肉を分析 ~ビタミンB1~
豚肉は、ビタミンB1含有率が食品中で№1。
糖質がエネルギーに変わるのを促進し疲労回復に効果があるとされています。
アルコール分解酵素の働きを高め二日酔いにも有効とされています。
ぐんまの豚肉を分析 ~タウリン・イミダゾールジペプチド~
タウリンは栄養ドリンクの有効成分にもなっているアミノ酸。
肝臓の働きをサポートし疲労回復に役立つとされています。
血中コレステロールや中性脂肪を減らす働きもあるとされています。
イミダゾールジペプチドは、いくつかのアミノ酸が結合した物質。
活性酸素を撃退し、疲労感を軽減したり、脳の老化を予防する効果があるとされています。
(TOPICS2)ぐんまの豚肉は色も良好
消費者が豚肉を購入する時の基準として一に価格、二に色と言われています。
ぐんまの豚肉は味・栄養成分だけでなく色もいいんです。